第49章 彼女が黙々と六年間やってきたこと

佑奈は容赦しなかった。その夜のうちに、佐伯薫が泣きじゃくった挙げ句に気を失う動画をネットに投下した。

過ちを犯した人間が、最初に弱音を吐くくらいなら、まだ「まあ」と思える。

だが何度も何度も間違いと向き合わない。あるときは有川グループの名を盾にし、あるときは男の前で泣いて可哀想ぶる。責任は一ミリも負わない。

それが火に油を注いだ。

ネットでは、佐伯薫の号泣を見て同情する者などほとんどいなかった。溢れていたのは冷笑と罵声ばかり。

「泣くなよ。何がそんなに悲しい? ミスったなら謝れ! いま泣いて何になるんだよ」

「自業自得。盗用したなら大人しく叩かれろよ。見苦しく騒いで、被害者面して...

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